ユウタって誰だよ・・泣

前回からの続き

だいぶ俺らの関係もあったまって来たので、

サイトで知り合ったサトミちゃんに、

「今度、どこかで会わない?」

とメールを送ってみた。

すると、いきなり返事が来なくなった。

いつもなら俺がメールすればほとんど1時間以内に返信があったのに・・・。

なんだおまえ?

一体何を考えてんだ?

女なんていくらでも代わりはいるんだぜ?

3日後。俺の携帯がブルブルと鳴った。

「緊張するけど・・・ユウタさんが私でいいなら」

返信が来るまでひたすら彼女の不幸を祈っていた俺だが、やはり彼女なりに色々葛藤があったのだろう。

わかるわかるその気持ち。可愛いね君は。

ユウタって、名前間違えてんだけど!!(怒)

まあ他にもやり取りしてる男の中から俺を選んだってことだな!

サトミちゃんの返信から1週間後の13時、俺は彼女との待ち合わせ場所、池袋のサクラヤ前にいた。

駅の方からパタパタと走ってくる見覚えのある、そして何度も携帯の画面で眺めていた顔、サトミちゃんの登場だ。

「あの・・・、ユウタさんですよね。お待たせしました」

違うっつーの!!

まあどっちでもいいか。

サトミちゃんは非常に礼儀正しい女の子で、とても好感が持てる。

彼女の言葉やしぐさの端々から俺への好意が滲みでていた。

俺達は合流してからすぐ、ハヤリの映画、スパイダーマンを観覧にいった。

内容も面白く、恋愛の話も入っていたので、俺たちにはとっても好都合な話だった。

その後、近くの居酒屋で食事をし、スパイダーマン談義に花を咲かせる。

俺達は盛り上がりに任せてたくさんのアルコールを摂取し、サトミちゃんも僕も心地よい酔い加減だ。

夜の11時、俺らは店を出た。

しかし、いま考えれば俺と彼女の酔い加減には若干のギャップあったようだ。

「今日は楽しかった。帰りますね。また・・・」

とにっこり微笑みながら手を振るサトミちゃん。

その言葉をかけられた瞬間、俺は彼女の腕をキツく引き戻し、

「まだ帰らなくていいじゃん。今日は泊まっていこうよ」

と、男らしい強引さで彼女の決意を促したのだ。

サトミちゃんの表情がみるみる曇る。いや、むしろ土砂降りか・・・?

「ユウタさんは最初っからそういうのが目的で私を誘ったんですか?最低!」

「はい。そのとおりです。。」

そう言うが早いか、彼女は俺の手を振払い、足早に駅の方に向かっていった。

俺はあまりのショックにその場に立ちすくむことしかできなかった。

家に着き、携帯にメールしてもサトミちゃんからの返信は一切来ず。

そして今現在でも連絡を取ることはできない。

ああ・・・またやっちまった・・・。

せめて、あともう一軒ハシゴしていたら・・・。

せめて、あともう何日かインターバルをおいておけば・・・。

俺たち二人の今と未来は、全く違ったものになっていただろう。

俺は今、あの夜の俺の愚かさを猛烈に後悔している。

つーか、ユウタって誰だよ・・泣。

[野田コージ]

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