私、逆援しています

私は34歳の専業主婦・アサミです。

2年前に外資系エリートの夫と結婚しました。

収入も安定し、何不自由ない生活を送っています。

しかし、私はなにか物足りない毎日を送っています。

夫のたっての希望という事もあり専業主婦をしていますが、結婚する前はバリバリのキャリアウーマンとして働いていたので、刺激が足りないのです。

高い成績を残し、まわりの同僚にチヤホヤされる…そんな生活がなつかしくさえ思えてきました。

そんなときにふと思い出したのが、出会い系サイト

OL時代、後輩が勤務中に見ていたときに説教をした事がありましたが、まさか自分も同じコトをしてしまうだなんて…。

ほんとに一瞬気が向いただけでアクセスしてしまったんです。

初めの頃は会った事のない人とのメールは抵抗がありました。

しかし、エリートの夫をもつことや、お金の蓄えがあるという私の立場はどうやら出会い系の男性たちには羨望の的らしいです。

ほんとにお姫様みたいにちやほやされて、私は現役時代のあの頃に返ったような錯覚に陥りました。

そんな中でただ一人、セイジさん(30)だけは違っていました。

私の立場などを全く気にせずに、友達のように接してきてどこか他の人とは違う感じ。

私の事をただの一人のオンナと見ている感じなんです。

なんだか彼の対応が無性に悔しくなり、私は彼と会ってその考えを改めさせてやろうと思ってしまったのです。

渋谷で会った彼は、年齢に似合わず茶髪で、ファッションは無頓着。

全身から、がさつさが出ているタイプでした。

こんな男に舐められるなんて…私の心はメラメラ燃えてきました。

彼とはまず食事にいきました。

わりと高級なイタリアンに連れて行き、いいものをおごってあげたんですが、価値のあるかどうか自覚していないように遠慮なしにバクバク食べます。

その後、バーにいってカクテルをあげても、

「アサミさ~ん、これ、量すくないよね?」

なんて上機嫌になるだけ。

あなたが飲んでるカクテル、一杯2000円なのよ? わかってんのかしら…。

会話は比較的スムースに進み、私自身も楽しめましたが何かしゃくに触ってしまって…。

まもなく終電にさしかかり、彼は何ともなしに帰宅しようとしました。

え?え?え? 私とこんなにご飯やお酒をおごってもらって、それだけで帰るわけあなた?

あなたコドモ? 私を誘わないの?

もう、とにかくカチンときてしまった私は、ついつい、勢いだけで彼をホテルに誘ってしまいました。

この男に思い知らせてやらなくちゃ女のプライドが収まらないと思ったんです。

なのに……。

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